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2018/07/04

「チャビコロわんちゃん」 「アンリーのドライブ はるののはらへ」

 画家の佐々亮暎さん(1942年愛知県一宮市生まれ)が、絵本をだした。佐々さんの絵本に対する想いは、20代の頃、19世紀のイギリス人挿絵画家ケイト・グリーナウェイ(1846-1901)の絵本との出会いから始まった。グリーナウェイは、ドイツの伝承物語「ハーメルンの笛吹き男」や、英米の伝承童謡、「マザー・グース」の挿絵を残している。

 今年に入って佐々さんが上梓した二冊の絵本は、「チャビコロ わんちゃん はる の にっき」と「アンリーのドライブ はるののはらへ」。前者は、「チャビコロ わんちゃん くだもの と いっしょ に」(2017年)の続編にあたる。いずれも就学前の児童から、小学1・2年生対象だが、佐々さん曰く、「絵本」ではなく、「絵の本」と考え、子どもから大人まで、この「絵の本」を楽しんでもらいたいと。

 「チャビコロ わんちゃん くだもの と いっしょ に」は、楽しく数遊びができる。ベンチに置いてある帽子をひとつひとつ、体の模様も種類も違う犬たちが、かぶりながら、ページが進む。ベンチに残った帽子の数はいくつだろうと。それだけでなく、ページ毎に様々な果物も帽子の数に合わせて、鮮やかに描かれている。

 「チャビコロ わんちゃん はる の にっき」は、春に、地中から、池から、顔をだす生き物たちに興味を示す犬たち、空を舞う蝶々とたわむれる犬たちが、表情豊かに生き生きと描かれている。春の生命の息吹が感じられる。

 「アンリーのドライブ はるののはらへ」は、アリの一家がドライブするところから始まる。行くところ行くところ、アリの何十倍もある生き物たちと出会う。もぐら、かえるなどなど。生き物や花は大きく描かれ、その姿がよくわかる。

 佐々さんは普段の展覧会では、象徴主義的、形而上的な作品を発表するとともに、戯画的な作品も描いている。作家が潜在的にあるカプリッチョの好みが、「絵の本」に結びついている。

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チャビコロわんちゃん くだもの と いっしょに 1 から 10
スタジオチャビコロ 作
さっさ りょうえい 絵
愛育出版 2017年7月
1,500円+税

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チャビコロわんちゃん はる の にっき
スタジオチャビコロ 作
さっさ りょうえい 絵
愛育出版 2018年1月
1,500円+税

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アンリーのドライブ はるののはらへ
スタジオチャビコロ 作
さっさ りょうえい 絵
美術年鑑社 2018年4月
1,300円+税

佐々亮暎
1942 愛知県一宮市に生まれる
1970 銀座・中林画廊にて初個展
1989 第41回立軌会展招待出品
以後 全国の画廊、百貨店にて個展・グループ展 多数

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