« チケットプレゼント ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 | トップページ | LUIS GONZALEZ PALMA グアテマラの写真家ルイス・ゴンサレス・パルマ »

2015/04/22

「竹田鎭三郎-メキシコに架けたアートの橋」展 ―岡本太郎《明日の神話》を支えた画家― Shinzaburo Takeda y su arte en México. Colaborador de Taro Okamoto en El Mito del Mañana

2013_2
竹田鎭三郎《オアハカ家族》2013年 銅版画

 ポルフィリオ・ディアスの長期独政権に反発から勃発したメキシコ革命(1910-1920年)の終結後、アルバロ・オブレゴン政権下で、公教育省大臣に就任したホセ・バルコンセロスによる教育改革構想のひとつに、野外美術学校制度がある。野外美術学校の試みは、メキシコ革命に由来し、バスコンセロスは、この野外美術学校制度を高く評価した。「バスコンセロスの構想では、革命以前は教育を受ける機会すらなかった地方の児童たちに土着伝統の感性を発揮する美術教育の場として、建物の建設コストも最小限に抑えられることからも極めて有効な制度だと認識した。」(引用:加藤薫著『ディエゴ・リベラの生涯と壁画』2011年岩波書店刊)

 北川民次(1894-1989)は、ニューヨークのアート・スチューデント・リーグで学んだ後、1923年にメキシコに入り、その後、トラルバン野外美術学校の教師を経て、タスコ市野外美術学校の校長となり、1936年の帰国まで、タスコの児童美術教育に従事した。

 東京藝術大学を卒業した竹田鎭三郎は国内で画家として活動していたが、同郷(愛知県瀬戸市)のこの北川民次に憧れ、1963年にメキシコに渡った。竹田は当初、首都であるメキシコシティで芸術活動を行っていたが、メキシコの原点である先住民の文化が残るオアハカで自分の生きる道を発見し、画家として真の歩みを始めた。

1982
竹田鎭三郎《マリンチェの踊り》1982年 油彩

 竹田は北川民次と同様に、美術教育にも情熱を注ぎ、オアハカ州自治ベニート・フォレス大学で若いアーティストの育成にも尽力した。その後、竹田は自身の名を冠した「竹田鎭三郎ビエンナーレ」をベニート・ファレス大学とオアハカ州政府の協力で作り、その展覧会をメキシコ各地やアメリカで開催している。

   本展は、竹田の初期の故郷・瀬戸や沖縄をモチーフにした作品から、メキシコに渡り、初期の版画作品や絵本の原画、そしてオアハカで制作した彼の代表的な油彩画を中心に竹田芸術の軌跡を紹介すると共に、彼が育てたオアハカのアーティストたちの作品を紹介する。

_1955__2
竹田 鎭三郎《コークス拾い》1955年 油彩

_1974__2
竹田 鎭三郎《大地》1974年 油彩

_1983__2
竹田 鎭三郎《ぼくらは此処へやってきた》1983年 油彩

   竹田のメキシコへの思いを継承し、メキシコで活躍している日本人アーティストの矢作隆一とはぎのみほの作品も併せて紹介される。ほかの出品作家は、北川民次、タロウ・ソリジャ、ロアンド・ロハス、イスラエル・モンテス、イスラエル・ナサリオ、フルヘンシオ・ラソ他。

_2010
矢作隆一《ここからここへ》2010年 唐辛子

2009
イスラエル・ナサリオ《無題》2009年 油彩

_2014_
イスラエル・モンテス《漁師の友達》2014油彩

_2007__edited1_3
ロランド・ハリス《無題》2007年 油彩

  常設展では、竹田鎭三郎と岡本太郎との接点ともいえる岡本の壁画《明日の神話》の原画やデッサン、製作当時の写真が紹介される。

「竹田鎭三郎-メキシコに架けたアートの橋」展
―岡本太郎《明日の神話》を支えた画家―
Shinzaburo Takeda y su arte en México. 
Colaborador de Taro Okamoto en El Mito del Mañana

会期  2015年4月25日(土)~2015年7月5日(日)
休館日 月曜日(月曜日が祝日は除く)、
     祝日の翌日(土曜・日曜日は除く)
     4月30日(木)、5月7日(木)
開館時間 9:30-17:00(入館は16:30まで)
会場  川崎市岡本太郎美術館 企画展示室
     神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
     TEL 044-900-9898
     URL http://www.taromuseum.jp
観覧料 一般900(720)円、 高・大学生、65歳以上700(560)円
      中学生以下は無料 ※(  )内は20名以上の団体料金 

同時開催 : 常設展「《明日の神話》-街と人、壁画をめぐる物語」

主催 岡本太郎美術館
後援   メキシコ大使館
協力   岡本太郎記念館、アエロメヒコ航空、公益信託タカシマヤ文化基金、オアハカ州立自治ベニート・ファレス大学、ベラクルス州立大学

【関連イベント】 
◆竹田鎭三郎が語る「私のメキシコの原点、オアハカ」
竹田鎭三郎を中心に、竹田鎭三郎の教え子のオアハカのアーティストとのトーク
日時 2015年4月26日(日)14:00-16:00
出演 出品作家 
会場 ガイダンスホール(申し込み不要、当日先着順)
定員 70名
参加費 無料

◆ユカリウムの音舞台「精霊の夜 Tierratorca」
女性アーティストによる音楽とダンスパフォーマンス
日時 2015年6月21日(日)14:00
会場 企画展示室
定員 約50名
参加費 無料(申し込み不要、当日先着順、要観覧券)

« チケットプレゼント ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 | トップページ | LUIS GONZALEZ PALMA グアテマラの写真家ルイス・ゴンサレス・パルマ »

Art Exhibition/展覧会」カテゴリの記事

LIBER 2010

  • Liber2010_041
    スペイン国際ブックフェアLIBER マドリッドとバルセロナで交互に開催される。
無料ブログはココログ