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2015/03/17

ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄

 3月12日に来場者が10万人を突破した『ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄』が、現在、国立新美術館(東京・六本木)において6月1日まで開催されている。

ルーヴル美術館所蔵フェルメール作品を含む約80点を展示

 1929年、フランスで創刊された学術誌『アナール(社会経済史年報)』は、政治的大事件や大人物の歴史叙述が一般的であった歴史学を、民衆の生活文化のすべてを視野に収めた総合的歴史学をめざした。同誌のもとに集まった歴史家たちはアナール学派と称された。1956年に同派を引き継いだ歴史家フェルナン・ブローデルの著作『日常性の構造1(物質文明・経済・資本主義15-18世紀I-1)』(みすず書房刊、村上光彦訳)の表紙には、伝ピーテル・ブリューゲルの≪イカロスの墜落のある風景≫(1556-1558年頃)が使われている。同作品では、小さく描かれたイカロスに比べ、田を耕す日常の農夫の姿が画面大きく描かれている。

 美術の世界でも同様な変化があった。17世紀のヨーロッパでは、美術アカデミーの「絵画ジャンルのヒエラルキー」化により、歴史画と宗教画が、肖像画や風景画より優れていると考えられ、「写実をそなえた日常性に関するテーマの絵画」は、歴史画より下位に位置づけられた。しかし、「写実的で、逸話的で、見慣れた光景を描く作品」はやがて独立したひとつのテーマとなり、「風俗画」として認められることになった。

 本展は、ルネサンスが最後の花を咲かせた16世紀初頭から、現実に目を向けるレアリスムが勃興する19世紀半ばまで、約3世紀半にわたるヨーロッパ風俗画の多様な展開を約80点を紹介する。

ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
会期 2015年2月21日(土)-6月1日(月)
    休館日 火曜日  ただし、5月5日(火)、26日(火)は開館
    開館時間 10:00-18:00 
    金曜日、5月23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)は20:00まで
    4月25日(土)は22:00まで
    [入場は閉館の30分前まで]
会場 国立新美術館 企画展示室1E
    東京都港区六本木7-22-2
問合せ 03-5777‐8600(ハローダイヤル)
公式ホームページ http://www.ntv.co.jp/louvre2015/

主催 国立新美術館/ルーヴル美術館/日本テレビ放送網/読売新聞社

後援 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

◆本展は、2章のプロローグと6章の本編からなる。
プロローグⅠ 風俗画の起源
プロローグⅡ 絵画のジャンル
第1章 「労働と日々」-商人、働く人々、農民
第2章 日常生活の寓意-風俗描写を超えて
第3章 雅なる情景-日常生活における恋愛遊戯
第4章 田園の風景-日常生活における自然
第5章 室内の女性-日常生活における女性
第6章 アトリエの芸術家

Bartolome_esteban_murillo_nio_espul
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
《物乞いの少年(蚤をとる少年)》
1647-48年頃
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre)/Stéphane Maréchalle/
distributed by AMF - DNPartcom

“故郷セビーリャで活躍した、大画面の宗教画で名声を得た17世紀スペインの画家ムリーリョは、愛らしい子どもたちの描写にも秀でていました。この作品には、経済活動が低迷し、親のない子どもたちが路上に溢れていたセビーリャの過酷な現実の反映と同時に、貧者や病人を救うことで自らの魂も救済されるという、キリスト教の慈善の精神の表れも見てとれます。”(第1章の会場で展示)

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フランソワ・ブーシェ
《オダリスク》
1745年(?)
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre)/Daniel Arnaudet/
distributed by AMF - DNPartcom

“ロココ美術の立役者となったブーシェは、ヴィーナスやディアナなどの裸身の女神を主人公とする優美は神話画によって、国内外の宮廷で人気を博しました。ほんのりとバラ色に染まるふくよかな肌を惜しげもなく露わにしながら、こちらを振り返る女性は、いかにもブーシェらしい明るさと自由奔放な魅力にあふれています。”(第5章の会場で展示)

◆巡回展情報
[京都展]
会期 2015年6月16日(火)-9月27日(日)
会場 京都市美術館(京都市左京区・岡崎公園内)

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