リアリズムの鬼才 ロレンツォ・フェルナンデス 磯江毅 Realismo Contemporáneo Lorenzo Fernández y Tsuyoshi Isoe
外界にある存在物の深みを暴き出す絵画技法として、リアリズム(写実)絵画が今注目されている。
14歳から伝統的なスペインのバロック絵画技法を学び、伝統性と現代性を併せ持つ独自の画風を築きあげたロレンソ・フェルナンデス(Lorenzo Fernández、1970年マドリッド生まれ)と、19歳でスペインに渡り、アントニオ・ロペス・ガルシアに代表されるマドリッド・リアリズムの画家として活躍した磯江毅(Tsuyoshi Isoe、1954年大阪生まれ、2007年没)の二人展がスペイン大使館において開催されている。
Realismo Contemporáneo: Lorenzo Fernández, Tsuyoshi Isoe
現代リアリズム ロレンソ・フェルナンデス、磯江毅
会期 2014年9月2日(火)-18日(木)
月-木:10:00-17:00 金:10:00-15:00
休館日 土・日及び祝日
会場 スペイン大使館
東京都港区六本木1-3-29 Tel:03-3505-8765
ロレンソ・フェルナンデス(Lorenzo Fernández)は、14歳から伝統的なスペインのバロック絵画技法を学び始めた。コンセプチュアル・アートの第一人者であるペドロ・カルバンに師事し、やがて伝統性と現代性を併せ持つ独自の画風を築き上げた。2006年、パリでの初個展を開催以来、世界各国のアートフェアなどにも数多く参加する。
磯江毅(Tsuyoshi Isoe)は、日本の美術大学に進学せず、1974年19歳でスペインに渡り、その4年後には現地にて「グスタボ・イソエ(Gustavo Isoe)」の名で初個展を成功させた。以降、アントニオ・ロペス・ガルシアに代表されるマドリッド・リアリズムの秀英画家として活躍し、世界の数多くのリアリズム展に参加する。1996年には拠点を日本に移し、国内で活躍が期待されたさなか、2007年53歳という若さで病の為、急逝する。磯江が生涯追求したリアリズムの精神は今もなお多くの画家たちに影響を与えている。
内覧会より
ロレンソ・フェルナンデス作品(以下同様)
磯江毅作品(以下同様)
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