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2014/02/12

スペイン語版≪源氏物語≫出版記念講演 Presentation of Spanish"El Relato de Genji"("Genji Monogatari") by Dr.Hiroko Izumi Shimono and Dr.Ivan A. Pinto Roman

 昨年、8月にペルーで出版されたスペイン語版≪源氏物語-前篇-1巻「桐壷」~27巻「篝火」≫の出版記念講演会が、2月7日、在日ペルー共和国大使館において行われた。本書の共訳者のひとりである下野泉は、『世界初の女性の、女性による、女性の為の哲学書』と題して、「源氏物語」が11世紀初頭に男性ではなく女性によって書かれたかということについて、日本の文学環境、宗教、社会背景から説明し、紫式部独自の文学手法と≪源氏物語≫の本質を語った。

 下野は、源氏物語の主人公である光源氏の女性に見境のない女性関係は、フロイドの精神分析における「エディプス・コンプレックス」を彷彿させると述べる。「エディプス・コンプレックス」とは、自分の異性親と性的関係を持つために同性親を排除する、潜在的な性的欲求のことをさし、源氏物語の場合、継母との間に潜在的な近親相姦の欲求を持ち続け、ついには継母との間に子を持つという結果により、父親を疑似的に殺害する。

 11世紀初頭にいち女性が約21万語を用いて、源氏物語を書き上げたことは、真に驚嘆に値することだと言える。これは「文字(ひらがな)の使用」が、「女手文学」の形成を可能にしたと話す。

 下野と共訳者のイバン・ピントが、源氏物語のスペイン語翻訳に心掛けたことは、逐次訳に訳すことだった。それは、原文をただスペイン語に置き換えることだけを目指している訳ではなく、11世紀の「女手文学」の傑作である源氏物語の文章から感じられる「普遍的精神」をスペイン語圏の読者に伝えることを重視して翻訳を行ったという。

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挨拶するElard Escalaペルー大使

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講演中の下野泉氏

《El Relato de Genji》 源氏物語スペイン語版

スペイン語で読む日本の古典

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