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2014年2月

2014/02/28

西川勝×岡村淳 「一人で生きるということ-ドキュメンタリーとケアの哲学」

 南米の日本人移民、環境・社会問題をテーマに「ひとり取材、ひとり語り」を実践する在ブラジルの記録映像作家、岡村淳。そして、「咳をしても一人」の句を残した放浪の俳人・尾崎放哉を通して「一人で生きること」を論じる元看護士の哲学者、西川勝。

  『「一人」のうらに』の著者・西川勝が説く「孤独に応答する孤独」という「ケアの文化」のあり方は、『忘れられない日本人移民』で著者・岡村淳が語るドキュメンタリー制作の精神と響きあうものがある。

 ドキュメンタリーの哲学とケアの哲学について、同世代のふたりの対談が明日3月1日(土)開催される。

対談:西川勝×岡村淳
「一人で生きるということ――ドキュメンタリーとケアの哲学」

出演
岡村淳(港の人)
西川勝(サウダージ・ブックス)

開催日時
2014年3月1日(土)
15:30-17:30(15:00開場)

会場
本屋B&B
東京都世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F

入場料
1500円 + 1 ドリンクオーダー(500円)

参加申し込み等の詳細は下記まで(満席となっているかどうか主催者にご確認ください。)
本屋B&B

岡村淳(おかむらじゅん)
1958年東京生まれ。記録映像作家、ブラジル在住。作品に『郷愁は夢のなかで』『ブラジルに生きて』『あもーるあもれいら』『リオフクシマ』ほか多数。
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西川勝(にしかわまさる)
1957年大阪生まれ。臨床哲学者。大阪大学コミュニケーションデザインセンター特任教授。おもな著書に『ためらいの看護』『となりの認知症』ほか。
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2014/02/27

Ernesto Che Guevara

❶ RODRIGO MOYA: FOTO INSURRECTA
MOYA, RODRIGO  /  MORALES, ALFONSO
Editorial:EL MILAGRO, 2004
208p., pasta dura

Fotografías de Rodrigo Moya
Textos: Alfonso Morales Carrillo y Juan Manuel Aurrecoechea
Prólogo: Carlos Montemayor
21,140円

Rodrigo Moya(1934年生、コロンビア・メデジン出身、メキシコ国籍)は、ラテンアメリカを代表する写真家。1950年代、ゲリラや市井の人々を記録するばかりでなく、ポートレート写真家として、深みがあり、敬意を込められた感性豊かなポートレートを残している。マリオ・バルガス・リョサからパンチを喰らい、目にあざができたガブリエル・ガルシア・マルケスのポートレートはよく知られている。

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Entre 1955 y 1968 Rodrigo Moya fue parte de la amplia nómina de reporteros gráficos que hicieron posible el último periodo de esplendor de la prensa ilustrada mexicana. Su sensibilidad social, que pronto derivó en la militancia política y en una fotografía comprometida con la época convulsa que vivió Latinoamérica por aquellos años, le permitió adentrarse en la esencia de los personajes y las circunstancias de los que fue testigo. Después de tres décadas de tenerlas abandonadas, Rodrigo Moya inició en el año 2000 la búsqueda y el reencuentro de sus imágenes, una síntesis de las cuales componen este libro.

❷ CLETA POSTER: CHE GUEVARA.
México, Centro Libre de Experimentación Teatral y Artística (CLETA)
Date Published: n.d, Size: 55x42cm
8,210円

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*Centro Libre de Experimentación Teatral y Artística (CLETA)は、1973年にメキシコのUNAM人文学部の学生たちによって結成された組織。

❸ CLETA POSTER: CHE GUEVARA "LOS QUE MUEREN POR LA VIDA NO PUEDEN LLAMARSE MUERTOS" 
México, Centro Libre de Experimentación Teatral y Artística (CLETA)
Date Published: n.d, Size: 55x42.5cm
6,690円

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星野美智子展「砂漠の鳥たちが残す空の足跡を見たことがありますか?」 Michiko Hoshino, Have You Seen the Spoors in the Sky the Birds of the Desert Left?

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星野美智子 Horizon-A

空へ還りなさい
そして、雲の化石を捜しなさい。
魂の北へ行きなさい
そして、雪の炎に焼かれなさい。

星野美智子展
「砂漠の鳥たちが残す空の足跡を見たことがありますか?」
ボルヘス以前/70年代初期作品

2014年3月3日(月)-22日(土)
13:00-18:30(水・日休廊)

画廊香月
東京都中央区祇園座1-9-8奥野ビル605
Tel 03-5579-9617

**********
「記憶の迷宮・ブエノスアイレスより」
"Buenos Aires, Laberintos de las Memorias"
主催:プロモ・アルテ ラテンアメリカンアートギャラリー(東京・渋谷)
後援: 在日アルゼンチン共和国大使館
2014年3月28日(金)~4月8日(火)
出展作家:Rafael Gil・Julio Goya・星野美智子
出展作品数:約50点

2014/02/22

イコンとしてのチェ・ゲバラ Iconized Che Guevara

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イコンとしてのチェ・ゲバラ   
〈英雄的ゲリラ〉像と〈チェボリューション〉のゆくえ
加藤薫著

   
新評論
2014年2月21日発行
2,200円(本体価格)
978-4-7948-0962-9
A5判並製
188ページ+カラー口絵4ページ

《民衆の希望を反映して増殖を続ける《英雄的ゲリラ》のイコン》
《その無数の流用と神話化のメカニズムに「変革」への夢を探る》

 ジャン=ポール・サルトルをして「20世紀で最も完璧な人間」と言わしめ、ジョン・レノンに「世界で一番カッコいい男」と称賛された人物。その名はエルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(1928~67)、一般にチェ・ゲバラとして知られる。

 1967年に非業の死を遂げて以来、チェ・ゲバラの《英雄的ゲリラ》としてのイメージは、民衆の願望や希望を反映した神話化のプロセスを歩んできた。そしてそのイメージは、21世紀になっても消費しつくされることなく、理想の未来を目指す運動のイコンとしていまも増幅を続けている。

 本書は、数多あるゲバラ研究に新発見の事実や歴史の新解釈を加え、脱神話化の文脈でその「英雄性」を世に問うというものではない。社会正義や「公正な社会」の実現のため、あるいはささやかな自己実現のためにチェ・ゲバラのイメージを必要とした人々の物語であり、彼の英雄譚をあらわす表徴/イコンの集成ということになる。そこで中心的な役割を果たしたのが、写真家コルダが撮影した「世界で一番有名な肖像写真」である。そのアプロプリエーション(流用)の範囲は、芸術作品から商品にいたるまで実に幅広い。多くの写真家やアーティストたちが、このイコンをイメージの上で超えていく図像の創造を、あるいは、過去のイメージの発掘と再生を競いあってきた。

 本書ではこういった事例の紹介に相当の紙数を費やしている。ゲバラというイコンは、なにゆえいまだに愛され、必要とされているのか。その理由を、現代社会のありように照らしあわせながら、読者とともに探ってみたい。草の根からの社会変革が可能だと信じた20世紀後半の数々の抵抗運動の挫折を経て、より複雑さを増し、真の敵が見えにくくなっている現代において、「チェボリューション」(ゲバラの理想や行動を参照しつつ目指される社会と人間の変革)は果たして可能か、あるいは本当に必要なのか。本書はそれを考えるための一歩である。
(著者 加藤 薫)

加藤 薫(かとう かおる)プロフィール
1949年生まれ。中南米・カリブ圏・ラティーノ美術研究者、評論家、神奈川大学教授。
国際基督教大学卒業後、ラス・アメリカス大学大学院芸術学部修了。1991年より現職。毎年アメリカ大陸を訪れ、美術の現地調査研究に従事するほか、各種美術展の企画やテレビ番組制作にも携わる。
主著に、『メキシコ美術紀行』(新潮社、1984)、『ラテンアメリカ美術史』(現代企画室、1987)、『ニューメキシコ 第四世界の多元文化』(新評論、1988)、 『キューバ☆現代美術の流れ』 (スカイドア、2002)、 『21世紀のアメリカ美術 チカーノ・アート』 (明石書店、2002)、『メキシコ壁画運動』(現代図書、2003)、『ディエゴ・リベラの生涯と壁画』(岩波書店、2011)、『骸骨の聖母サンタ・ムエルテ』(新評論、2012)など。

2014/02/15

開催 驚くべきリアル展 スペイン、ラテンアメリカの現代アート Lo real maravilloso. Arte contemporáneo español y latinoamericano de la Colección MUSAC

「驚くべきリアル」展
スペイン、ラテンアメリカの現代アート -MUSAC コレクション-
2014年2月15日(土)―5月11日(日)
東京都現代美術館

 スペインとラテンアメリカの現代社会に内在・外在する「驚くべきリアル」をテーマに、カスティリャ・イ・レオン現代美術館のコレクションから選りすぐりの作品約50点が展覧できる。

 スペイン、コロンビア、ペルー、キューバ、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、ドミニカ共和国、ウルグアイ、ベネズエラの26作家(キューバ系アメリカ人を含む)とスペイン在住の日本人を加えた27作家が、平面、立体、映像で社会的・精神的な生と死、アイデンティティを表現する。

MUSC (Museo de Arte Contemporáneo de Castilla y León)の紹介ページ
「musac_lo_real_maravilloso.pdf」をダウンロード


開催を前にしたプレス内覧会にて
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MUSC館長Manuel Olveira

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AC/E総裁Teresa Lizaranzu

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Enrique Marty(スペイン)

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Carmela Garcìa(スペイン)

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Carlos Garacoia(キューバ)

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Jorge Pineda(ドミニカ共和国)の作品を解説する長谷川祐子MOTチーフキュレーター

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この日、東京は大雪

同時開催

MOTアニュアル2014 フラグメント―未完のはじまり
2014年2月15日(土)―5月11日(日)
東京都現代美術館 企画展示室3F
出品作家
青田真也、髙田安規子・政子、パラモデル、福田尚代、宮永 亮、吉田夏奈
第13回目となる「MOTアニュアル2014」では、「フラグメント」という言葉をキーワードにして、われわれの現実認識に新たな視点をもたらす6人/組の作家を紹介する。

MOTコレクション
2014年2月15日(土)-5月11日(日)
東京都現代美術館 常設展示室 1階、3階
第1部 私たちの90年 1923―2013
第2部 クロニクル 1966―|拡張する眼

第1部(展示室1階)では、前期に引き続き、1923年の関東大震災から現在にいたる90年のあいだに、作家たちがどのように時代状況と向き合い作品を創りあげてきたのか、その営みをご紹介する。
第2部(展示室3階)では、ある時代を手掛かりに、戦後の日本美術をめぐる問題を考えるシリーズ「クロニクル」を行う。
出品作家:
第1部:河原温、鹿子木孟郎、大宮昇、尾藤豊、岡本信治郎、草間彌生、栗田宏一、ロイ・リキテンスタインほか
第2部:篠原有司男、小島信明、横尾忠則、靉嘔、三木富雄、山口勝弘、吉村益信ほか

2014/02/14

El Relato de Genji 源氏物語 スペイン語

洋才書魂 No.137 2014年2月 El Relato de Genji

2014/02/13

カロリナ・セカ展 ∞/無限大 Carolina Ceca "∞/Infinito"

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Carolina Ceca 《Mascarada》

カロリナ・セカ展 ∞/無限大 Carolina Ceca "∞/Infinito"

2014 年2月18 日(火)-26 日(水) 10:00-17:00
駐日スペイン大使館 地下一階展示会室
東京都港区六本木1-3-29

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 スペイン人アーティストのカロリナ・セカが、初めて日本に滞在した時から現在までに手掛けた3つのプロジェクトの総集編の展覧会が駐日スペイン大使館で開催される。展示点数は30点

 カロリナ・セカは現代芸術史の研究者としてスペイン国立サラマンカ大学の博士課程を専攻した。2005 年に初来日し、フェリス大学(横浜市)に一年間留学。帰国後、ふたたび東京、スペイン、モロッコ、そしてイタリアに居を移して、作品制作を行う。
 ヨーロッパからあまりに遠い国の人々の人生観や生活感情に触発されて、セカの作品は、日本の美意識・感覚と西洋の描画技術がコラボレーションして生まれた。
 セカは、現代美術の研究成果や個人的なさまざまな体験を紡ぎ、作品を作っているが、普遍的な概念をビジュアルに昇華していきたいと述べている。現在、東京で活動中。

2014/02/12

スペイン語版≪源氏物語≫出版記念講演 Presentation of Spanish"El Relato de Genji"("Genji Monogatari") by Dr.Hiroko Izumi Shimono and Dr.Ivan A. Pinto Roman

 昨年、8月にペルーで出版されたスペイン語版≪源氏物語-前篇-1巻「桐壷」~27巻「篝火」≫の出版記念講演会が、2月7日、在日ペルー共和国大使館において行われた。本書の共訳者のひとりである下野泉は、『世界初の女性の、女性による、女性の為の哲学書』と題して、「源氏物語」が11世紀初頭に男性ではなく女性によって書かれたかということについて、日本の文学環境、宗教、社会背景から説明し、紫式部独自の文学手法と≪源氏物語≫の本質を語った。

 下野は、源氏物語の主人公である光源氏の女性に見境のない女性関係は、フロイドの精神分析における「エディプス・コンプレックス」を彷彿させると述べる。「エディプス・コンプレックス」とは、自分の異性親と性的関係を持つために同性親を排除する、潜在的な性的欲求のことをさし、源氏物語の場合、継母との間に潜在的な近親相姦の欲求を持ち続け、ついには継母との間に子を持つという結果により、父親を疑似的に殺害する。

 11世紀初頭にいち女性が約21万語を用いて、源氏物語を書き上げたことは、真に驚嘆に値することだと言える。これは「文字(ひらがな)の使用」が、「女手文学」の形成を可能にしたと話す。

 下野と共訳者のイバン・ピントが、源氏物語のスペイン語翻訳に心掛けたことは、逐次訳に訳すことだった。それは、原文をただスペイン語に置き換えることだけを目指している訳ではなく、11世紀の「女手文学」の傑作である源氏物語の文章から感じられる「普遍的精神」をスペイン語圏の読者に伝えることを重視して翻訳を行ったという。

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挨拶するElard Escalaペルー大使

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講演中の下野泉氏

《El Relato de Genji》 源氏物語スペイン語版

スペイン語で読む日本の古典

2014/02/07

織・小林愛子展/小林愛子グアテマラの布コレクション展 Textile-Aiko Kobayashi solo exhibition/Aiko Kobayashi Collection of Guatemalan textiles

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織・小林愛子展 CHU-CHANシリーズ
2014年2月26日(水)-3月3月(月)
11:00-19:00(最終日17:00まで)
ギャラリーおかりや
東京都中央区銀座4-3-5銀座AHビルB2F
℡ 03-3535-5321

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小林愛子・グアテマラの布コレクション展
<布が語るメッセージII>イシル地方の織物

2014年3月13日(木)-18日(火)
スライドトーク:15日(土)・16日(日)16:00-17:30
ギャラリー・イノウエハウス
東京都府中美好町2-6-4
℡ 042-365-0443

 「2011年の3月11日、私は春の個展を終え、新宿でインカの布展を見ている時に地震が起きました。あの時以来、私にできることを探していました。それが織物のワークショップをするきっかけでした。今回で4回目となる福島市でのグアテマラ式バックストラップウィービングのマフラーの織物クラス。北信カルバリ協会を通じて仮設住宅などでまたやらせていただきます。」(小林愛子)

小林グレイ愛子

東京生まれ。女子美術大学洋画科卒業。日本、スペイン、グアテマラなどに住み現在北カリフォルニア在住。タぺストリーアーティスト。30年以上にわたり日本を中心に、スペイン、米国で個展多数。グアテマラの国に魅せられグアテマラの民族衣装のコレクターでもある。日本の雑誌にグアテマラの織物文化について執筆。

 タペストリには日常生活で吸っている空気、風のにおい、動きを織り込みたいと思っている。全体の下絵は描かないことが多いが、それは下絵にとらわれて動きが自由にならないのを避けるためだ。テーマは日常生活や旅先で感じた自然の美しさ、驚き、それらを自分の歩んだ日記帳のように織り進んでいる。下から上へと織っていくスタイルはまるで樹木が空に向かって成長して行く姿と同じでとても気に入っている。織ることで心が安らかになり元気をもらっている。

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Self Portrait in a Velvet Dress: The Fashion of Frida Kahlo
フリーダ・カーロのファッション本
3,500円(GaleriaLIBROアマゾン出品商品)

Indian Crafts of Guatemala and El Salvador (Civilization of American Indian)
グアテマラとエル・サルバドルの工芸
1,900円(GaleriaLIBROアマゾン出品商品)

2014/02/04

深沢幸雄 ―銅版が奏でる詩― YUKIO FUKAZAWA-Poetry of Copperplate

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 1963年、版画教育のために初めてメキシコを訪れた深沢幸雄は、強烈な色彩によるメキシコ古代文明の影響を受ける。1974年にはSala de Arte Publico Siqueiros(メキシコシティ)での個展をはじめ、メキシコ国内で回顧展が開催された。

 本展では、モノクロ初期作品をはじめ、メキシコの情熱的な色彩作品・人間の心の叙情を描いた近作まで総数200 点あまりを展示する。

深沢幸雄ー銅版が奏でる詩ー
YUKIO FUKAZAWA- Poetry of Copperplate

会期 2014 年1 月18 日[土]-3 月2 日[日]
    平日 : 10:00 - 17:00/土・休前日 : 9:30 - 19:00
    日・祝 : 9:30 - 18:00
    最終入館は閉館の30 分前まで
    休館日 : 月曜日[祝日の場合は翌火曜日]

会場 市原湖畔美術館
    千葉県市原市不入 75-1
    電話 0436-98-1525

観覧料: 一般600円他
本展チケットで、同時開催中の常設展「深沢幸雄記念室」も観覧可(但し、一部期間常設展示室内展示入れ替えのため観覧できない場合もあり。

主催 市原湖畔美術館、市原市
共催 市原市教育委員会

自宅アトリエを再現した「深沢幸雄記念室」が設けられている。
こちらの展示は2014年2月23日まで
常設展「深沢幸雄記念室」

展覧会フライヤー
表面(pdf)
裏面(pdf)

2014/02/03

CHILE AYER HOY チリ 昨日、今日

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CHILE AYER HOY
Gobierno de Pinochet

Santiago, Editora Nacional Gabriela Mistral, 1975
98頁、モノクロ写真119点、カラー写真1点、ソフトカバー
チリ軍事クーデター後、軍事政権が発行した写真集
30,320円 古書

 1973年、アウグスト・ピノチェット将軍が率いる軍部によって起こされたクーデターの後、1975年に出版された。この写真集を出版したEditora Nacional Gabriela Mistral(1973年以前はQuimantuと名乗る)は、ピノチェット政権から支援を受け、低コストで多部数を発行する出版社として知られた。

 本書はチリの歴史上、重要で関心を引く文献であり、プロパガンダのためのツールとなった。安っぽい紙を使ったこの写真集は、おそらく大量に出版されたと思える。表紙には、チリの国旗の色が使われている。「AYER」の文字に赤色を使い、「HOY」の文字には白を使っている。写真集は、「AYER=昨日」と「HOY=今日」との対立で構成されている。見開きの左頁は、黒く縁どられ、「AYER=昨日」を表し、右頁は、白い縁取りで、「HOY=今日」を表している。すべての写真には、チリの昨日と今日の現実を述べているキャプションが付されている。キャプションは、スペイン語、英語、フランス語の三つの言語に訳されているのも意味ありげだ。

 「AYER=昨日」の写真は、暴力、混沌、抗議運動、共産主義者、閉じた店舗、貧困を描写する。「HOY=今日」の写真は、大部分同じ撮影場所であるが、チリは平和で、清潔で、幸せで、子どもたちが学校に通い、大人たちは新しい国造りを行っている社会であることを示している。イメージやテキストの組合せで物語を作っている。これらの写真から、独裁者が望んだ文化的要素としてのヘゲモニーが明らかになっている。

 最後の数頁は、黒く縁どりされ、共産主義の脅威を強調している。そして最終頁では、微笑む女性と新しいチリ国家の明るい未来が飾られている。

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