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2013年11月

2013/11/28

タパス:食のためのスパニッシュ・デザイン展 Tapas: Spanish Design for Food

 世界無形文化遺産として登録された食文化には、フランスの美食術、メキシコの伝統料理、トルコの伝統料理ケシケキ(麦がゆ)、そしてスペインを含む地中海料理(スペイン、イタリア、ギリシア、モロッコ)などがある。遺産登録されるのは料理そのものばかりでなく、その料理を生み出した地域社会やアイデンティティーといった料理を支える周辺環境も含まれている。

 現在、駐日スペイン大使館(東京都港区)では、スペインの小皿料理のタパスTapas文化を感じ取る≪タパス:スパニッシュ・デザイン・フォー・フード展 Tapas Spanish Design for Food≫が開催されている。

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日本スペイン交流400周年記念
タパス:食のためのスパニッシュ・デザイン展 
Tapas: Spanish Design for Food

会期 2013年11月18日(月)-2014年1月10日(金) 
会場 駐日スペイン大使館 オーディトリアム(B1F
    東京都港区六本木1-3-29
開場時間 10:00-17:00
閉館日  毎週土日、12月6日(金)、
              12月23日(月)から2014年1月5日(日)まで
入場無料

主催 Acción Cultural Española (AC/E, スペイン文化活動公社)
協力 駐日スペイン大使館(東京)

【アクセス】  南北線 六本木一町目駅2番出口
日比谷線 神谷町駅4番出口
銀座線 溜池山王駅13番出口
千代田線 赤坂駅5番出口
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 日本スペイン交流400周年を記念した展覧会≪タパス:Spanish Design for Food≫を主催しているAccoón Cultural Española (AC/E)は、スペイン国内外で文化や歴史遺産をプロモーションするための公的機関。

 展覧会のコンセプトは、バラエティーに富んだ種類の小皿料理タパスを、テーブルに並んだ中から選んだり、あるいはカウンターで直接注文したりして食す「タパスする」という表現から生まれた。「タパ(タパスの単数形で「蓋」の意味)」という名称は、昔、ワインのグラスにホコリや虫が入らないように、パンや腸詰で蓋をしたという習慣に由来している。

 ジュリ・カペーリャがキュレーターを務める本展は、「キッチン」、「テーブル」、「食べ物」の3つのコーナーから構成され、スペインの食文化に関わるキッチンツール、テーブルウエア、ワインセラー、ワインラベル、その他たくさんの製品を、「デザイン」という切り口で紹介する。

 スペインで過去25年にデザイン・生産された物のほか、本展では、長年にわたって広まったスペインならではの伝統的なグッズも展示されている。

 飲み物を衛生的に人と分け合える「ボティホ」「ボタ」「ポロン」は、スペインを代表する素晴らしいグッズといえるだろう。

 「ボティホ」と呼ばれる水差しは、小孔のある陶土でできているため、壺の内側と外側の温度差によって生じた蒸気が蒸発するのを助け、冷蔵庫のように中の水を冷たくキープすることができる。

 有機素材の皮でできた酒袋「ボタ」は、飲み物を入れて持ち運べる入れ物だ。そしてガラス製の「ポロン」は、中身が見える円錐形の容器で、一方の口からは中の飲み物が勢いよく出て、もう一方の幅の広い口からは飲み物を簡単に補充することができる。人の手から手へと回し飲みをするのに便利な容器である。

 その他に、スペイン最新のワインセラー建築に関する動画や、フェラン・アドリア氏のエル・ブジや、カン・ロカ氏のエル・セジェールといった、スペインのグルメを世界一流のレベルに高めたレストランで使われている什器も展示されている。

 また本展では、スペインで民芸に代わるものとして出てきたデザインが、時代とともに確固とした地位を確立し、現在のようにデザインが日常生活をより豊かにし、経済成長に貢献するようになるまでを紹介している。さらに、「エル・ブジ」「エル・セジェール」「ハレオ」「ムガリッツ」といったレストランのために生み出されたデザインも展示している。

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Twin One 「ツイン・ワン」
デザイン:Twin One「ツイン・ワン」
生産者:Lékué 「ルクエ」

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Coporrón 「コポローン」
デザイン:Martín Azúa y Gerard Moliné      
「マルティン・アズア」と「ジェラルド・モリネー」

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Toy 「トイ」
デザイン:Jaime Hayón 「ハイメ・アジョン」
生産者:Lladró 「リヤドロ」

【タパス展オープニングでの撮影写真】
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スペイン人デザイナーのルイス・ウルクロ氏とシェフのミゲル・アンヘル・デ・ラ・クルス氏、そして服部栄養専門学校の生徒たちとのガストロノミー・ワークショップの成果である「Tapas as Haiku」 

ビデオ: TAPA AS HAIKU ― デザインと食のワークショップ
<2013日本スペイン交流400周年>のサイトにジャンプします。

2013/11/26

ホアキン・ソローリャ Joaquín Sorolla

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Dibujos de Joaquín Sorolla
Luz Buelga
Fundación de Apoyo a la Historia del Arte Hispánico, 2000. 520p.  782 b&n/50 color ilus. 24,5 x 30cm
古書67,220円
現在、海外から1部入手可能です。入手困難な絶版書。

 降り注ぐ太陽光の下の、巧みな人物描写と風景描写で知られるホアキン・ソローリャ(1863‐1923年、スペイン・バレンシア生まれ)の豊富な数のデッサンを収めた本書は、ソローリャ研究者のみならず、ソローリャ絵画の愛好家たちにとっての良書。筆致の変遷を明確で簡潔に捉えることができ、ソローリャ絵画の理解の礎となる。

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Joaquín Sorolla y Bastida. Vida y obra
Blanca Pons-Sorolla Ruiz de Prada
Fundación de Apoyo a la Historia del Arte Hispánico. Patrocinado por la Fundación Vodafone-Airtel, 2001. 750p. 123 b&n/ 321 color illus. 24 x 30cm            
古書89,430円
現在、海外から1部入手可能です。絶版書。

 著者の父親でもある建築家Francisco Pons-Sorolla y Arnau(1917年生まれ、故人)から著者は手ほどきを受け、完成させた研鑽の書である。Francisco Pons-Sorolla y Arnauはホアキン・ソローリャの孫にあたる。

2013/11/14

スペイン現代美術

洋才書魂 No.136 2013年11月 スペイン現代美術

2013/11/13

スペイン現代美術 José María Sicilia/ホセ・マリア・シシリア

洋才書魂 No.135  スペイン現代美術 José María Sicilia/ホセ・マリア・シシリア

2013/11/03

星野美智子新作展ーボルヘスの詩によせて:Rose Memorized - Buenos Airesー Michiko Hoshino Reflecting on Borges's poems, Rose Memorized - Buenos Airesー

 ホルヘ・ルイス・ボルヘス(Jorge Luis Borges, アルゼンチン、1899-1986年)の≪不死の人≫が、文学研究者・文芸評論家篠田一士(1927-1989年)によって訳されてから、今年で59年たちます。1960年代にフランスのガリマール書店の南十字星叢書でラテンアメリカ文学が紹介され、日本では1970年代に、欧米文学のテーストとは違うラテンアメリカ文学はブームとなります。土岐恒二、鼓直、牛島信明、野谷文昭たちによる翻訳本が次々と刊行されました。

 このホルヘ・ルイス・ボルヘスへのオマージュと言える作品を制作し続ける版画家星野美智子の新作展が開催されます。

星野美智子新作展ーボルヘスの詩によせて:Rose Memorized - Buenos Airesー
会期 2013年11月11日(月)~11月23日(土) 
     11:00-19:00 (最終日17:00まで) 日曜休廊
会場 ギャルリー志門 
          東京都中央区銀座6-13-7 新保ビル3F
        TEL:03-3541-2511

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<開催画廊のプレスリリース>
星野美智子は、1976年より一貫してボルヘス文学と共有する暗喩をテーマに制作を続けてきました。ボルヘスの幻想的な短編作品からインスピレーションを汲み出し、絵画でしか表現できない世界を造り出していきます。星野の作品は、とても大切な何かを、遠い記憶から呼び覚ましてくれます。
【技法】
カラーが主流のリトグラフに対して、あえてモノクロームのリトによって制作しています。星野の黒の瞑想性は、作品の奥に潜むものへと観る者の思索を誘います。
【ブエノスアイレス】
星野は、これまで「記憶」「時間」「迷宮」「薔薇」「砂の本」「円環」「鏡」など象徴的な題材をモチーフとしてきましたが、今回は「ブエノスアイレス」という現実の街をイメージ化する新しい試みに挑戦されます。ブエノスアイレスはボルヘスが生まれ育った街です。父親の目の治療のために家族で西欧に転居しますが、帰国後、すっかり様変わりしてしまった街に、ボルヘスは幼いころの懐かしい想いを巡らせて詩に詠い上げます。ボルヘスの原点ともいえるブエノスアイレス。星野はそこを何度も訪れています。
【掲載作品「レコレ-タ」】
「レコレ-タ」とはブエノスアイレスの街中にある有名な墓地でアルゼンチンの重い歴史そのもの、ボルヘスの両親も眠っています。その他、「街角ー黄昏」、「Mirrors in the Mirror」、「記憶する薔薇ー砂の本」などの最新作が展示されます。
【作家コメント】
「記憶する薔薇」シリーズが長く続いたが、そろそろ、その掉尾を飾るテーマとしてボルヘスが詠う「ブエノスアイレス」を取り上げる時が来たと思う。私が知って来たブエノスアイレスは,ボルヘスを始めとした知識階級の作家達、実は1-2%といわれる知的で富裕な階層の人々との暖かい交流に限られている。西欧からの移民によって造られた国のなかの様々な相克・不信についても聞かされたが、その人々の望郷による西欧バロック的建築にかこまれた旧市街は魅力的である。私が描くのはほんの上滑りのイメージで、ボルヘスの詩に象徴化されたこの街角の黄昏と、1990年以来5‐6回訪問し滞在したときに心に残った印象に限られている。2013年初秋 星野美智子

<ボルヘスの詩より抜粋>
わたしがヨーロッパで暮らした歳月は幻影に過ぎず、わたしはつねにブエノスアイレスに生きていたのだし、これからもそこに生き続けることであろう。
この街角、思い出のように懐かしい街角。ぼくの心に常にあったのはお前、厳しいバラ色の街よ。
ぼくにとって親しいのはブエノスアイレスの灯だけ。その灯を頼りに、ぼくは自分の生と死を詩に託する。

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