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2012/06/14

中南米のパブリック考古学 - 人々と遺跡の狭間で

古代アメリカ学会 第1回西日本部会研究懇談会
「中南米のパブリック考古学 - 人々と遺跡の狭間で」

 パブリック考古学とは、「古代の遺跡を観光や教育などの資源として活用し、遺跡周辺の貧しい村落社会に寄与する際の諸問題を研究すること」と例示されている。以前から、日本における中南米考古学者の間でも個別の実践例は知られていたが、まとまって学会の遡上に載るのは今回が初めてとのこと。
 中米・南米それぞれを専門とする現地経験豊富な3名の発表を行う。

〔日時〕 2012年6月16日(土) 13:30より
・発表1 13:30~14:15(および質疑応答10分)
・発表2 14:25~15:10(および質疑応答10分)
・小休憩(10分)
・発表3 15:30~16:15(および質疑応答10分)
・ディスカッション 16:25~(17:00終了予定)
事前申込不要

〔会場〕 神戸市外国語大学「三木記念会館」
     兵庫県神戸市西区学園東町9丁目1

〔連絡先〕
・古代アメリカ学会西日本部会幹事・芝田幸一郎(神戸市外国語大学)
         ks@inst.kobe-cufs.ac.jp
・古代アメリカ学会事務局 jssaa@sa.rwx.jp

〔発表内容〕
clip発表1.ダニエル・サウセード・セガミ(総合研究大学院大学・博士後期課程)
「ペルー北海岸におけるパブリック考古学の活動」

clip発表2.大谷博則(奈良大学院博士満期退学)
「ペルー・コンチュコス地域における住民参加によるインカ道の保全活用:文化・道路・教育行政間での連携体制構築を基にした考察」
【概要】
 地域住民の参加は文化遺産の保全活用における主要テーマとして認識されており、ペルーのインカ道プロジェクトにおいても、インカ道の観光活用や清掃ボラ ンティアを中心にこれまで議論されてきた。しかし、地域住民の意見や事情を個 別に考慮した事例はほとんどない。
 インカ道をこれまで利用し管理してきたのは地域社会である。そのため、文化遺産の保全活用を論じる際には、当該社会の実情を考慮することは不可欠である。同時に、国際援助やペルー国や県による政策・制度など、様々な要素を踏まえ、実現可能で、持続可能な制度を構築する必要がある。
 そこで、本発表では、ペルーの道路行政で実施されている事業を基とした新たなインカ道などの古道を保全・修復・維持し、地域教育に活用するための制度構築について述べる。そして、本事例研究を通じて、ペルー国におけるインカ道の保全活用について論じる。
【キーワード】
 ペルー、コンチュコス地域、インカ道、文化遺産保全活用、住民参加

clip発表3.村野正景(京都府京都文化博物館)
「パブリック考古学の実践と課題 - エルサルバドル共和国における経験をもとに -」
【概要】
 いわゆる開発途上国におけるパブリック考古学は、考古学(者)や文化遺産と人々の間の不自由の原因を取り除き、知識、自信、楽しみ、啓示などを享受する本質的自由を増大するプロセスと考える。この作業は、これまでも多くの考古学者によって実践されてきたものの、現在では、これまで以上に、個々の取り組みの経験や知識を集積させ、他国や他地域での参照モデルとする、あるいは理論的枠組みを形成する、それらを議論する土台をつくる必要性が意識されている。エルサルバドル共和国では、1995年以降、発掘調査と同時に地域の社会開発を目指した実践が日本の調査隊によりおこなわれてきた。本発表では、それらの実践を報告し、事例や経験の共有を図りつつ、パブリック考古学の意義と課題について 検討してみたい。

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